朝の逆光線は
錆びた手すりや
動かないトラックの荷台を
一瞬だけみがきあげる
別れ際のキスは
あきらめかけた夜に
冷たくなったつま先に
一瞬の逆光線を射す
まぶしいものは輝いているし
その残像でさえ
触れれば熱い
放りだされ捨てられた
がらくたの山によじのぼれ
傷跡からもう一度血を流せ
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