血肉の詰まった皮袋

血肉の詰まった皮袋

溶接された鉄箱の中

ぱんぱんにふくらんで

ぎゅうぎゅうづめにつめられて

 

あっちこっちではじけとぶ

ぱちんぱちんと押しつぶされる

血肉の詰まった皮袋

血肉にまみれて光ってる

 

ここでは至極当然に

ぱちんといく順番がある

薄くて弱いものが先

 

薄い皮は薄いまま

弱い皮は弱いまま

嘆いても呪っても

 

 

 

 

コメントをお書きください

コメント: 6
  • #1

    oretasakana (日曜日, 18 12月 2011 23:31)

    (水曜日, 07 12月 2011 00:16)
    弱いのです。
    救いがたく、弱いのです。
    (20111218転記)

  • #2

    oretasakana (日曜日, 18 12月 2011 23:31)

    maru
    (水曜日, 07 12月 2011 13:15)
    こういうのもいいと思います。

    詩について詳しくないので、内容ではなくて少し技法について伺いたいのですが(思ったままでいいです)
    「嘆いても呪っても / けして破れることはないのだorいつかは破れるさだめなのだ」
    のような、述語で終結するような文に比べて
    最後の「嘆いても呪っても」という、こういう文章の終わり方は多いのでしょうか。素人じみた質問でなんですが。
    (20111218転記)

  • #3

    oretasakana (日曜日, 18 12月 2011 23:32)

    (水曜日, 07 12月 2011 13:35)
    maruさん
    どちらのかたちも、均等の運命のもとにあると思います。
    言い切れば殴られたような余韻、倒置して途中で隠せば崩れ落ちた体に残る余韻。
    その詩の響きによって決まっている、ような気がします。
    maru さんの感覚では、どう感じますか?
    (20111218転記)

  • #4

    oretasakana (日曜日, 18 12月 2011 23:33)

    (水曜日, 07 12月 2011 13:53)
    maruさん
    「死に座る」を読んでみてください。
    言い切りで終わらなければならなかったものです。
    私の感覚は、こんな違い方です。
    (20111218転記)

  • #5

    oretasakana (日曜日, 18 12月 2011 23:34)

    maru
    (水曜日, 07 12月 2011 17:00)
    ああ、なるほど。少しわかったと思います。倒置法なのですね。

    「死に座る」も拝見しましたが、上の詩においては、
    「弱いのです」と書かれているところから、断定がない方がいいという感じなのかもしれませんね。
    きっと、音楽でいうフェードアウトみたいな感じですね。。。
    (20111218転記)

  • #6

    oretasakana (日曜日, 02 6月 2013 03:36)

    タイトルに間違いがあったので修正しました。2013/06/02

↑↑↑参加自由 facebook page 「裏・折れた魚」はここから
↑↑↑参加自由 facebook page 「裏・折れた魚」はここから
↑↑↑著者夕日知己のTwitterアカウントはここから
↑↑↑著者夕日知己のTwitterアカウントはここから