明け方気分

眠れない夜に満ちているのは

秒針が刻む時の音

部屋のすみにうずくまる動物の寝息

貨物列車の通り過ぎる振動

 

眠れない夜にいらないのは

昼間の笑い声の残響

正装した大人たちの足音

臨時ニュース

 

小さな部屋に窓ひとつあれば

窓の外に星ひとつあれば

わたしは動かずにいられる

 

空が明るくなる頃に

わたしはこの眠れぬ夜をくりかえすため

明け方を売り飛ばしたくなる

 

 

 

 

 

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