笑顔の手前で

笑顔のちょっと手前の君の表情が好きだった

吸い込まれて一瞬止まったときの

それから一気にわきあがるまでの

その幸せを思い浮かべる幸せが好きだった

 

それは僕の知るかぎりの幸せで

幸せより幸せかもしれない幸せ

春より暖かい透明な冬のよう

羽根布団より柔らかい結晶のよう

 

僕は捕まえようとした

逃すまいと身構えた

それなのにそれでもいつも

 

ああいつも体はしびれてしまい

意識は流れて君のそばへ

気づけば笑顔に解毒された

 

 

 

 

 

↑↑↑参加自由 facebook page 「裏・折れた魚」はここから
↑↑↑参加自由 facebook page 「裏・折れた魚」はここから
↑↑↑著者夕日知己のTwitterアカウントはここから
↑↑↑著者夕日知己のTwitterアカウントはここから