硬く結晶した氷が空から落ちてきて
足下のアスファルトに砕けて散った
破片を浴びて微細な針の刺さるような痛みに
空の子らの短い生涯が終わったと知る
母たる空は雷雲に犯され
光のナイフで横ざまに切り裂かれ
涙のような血のような
氷と雨を降らせている
明日の空は新しい空だろう
誇らしくも無疵の空だろう
みずから輝かんばかりの空だろう
だが私の空はいま死にかけている
震える私の濡れた腕は細くて
空を抱いてやれないのだ
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