斜面行

叩き割ったような斜面を歩いてきたのだ

太陽にあぶられ風に殴られ重力に遊ばれ

今では酔っ払いの逆立ちと変わらない

 

あまりにひどい足の痛みを調べてみると

べっとりと死がこびりついていた

どこかでだれかのそれを踏んづけたのだ

 

ああ今あの峰に人影が消えた

 

 

 

 

 

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コメント: 1
  • #1

    oretasakana (金曜日, 30 12月 2011 17:17)

    死に近いところを生きていたような気持ちだった。
    忘れたいようでもあり、忘れたくないようでもあるが、書いたということは、忘れたくなかったのだろう。

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