猫がそばにいる

鼻をうずめるといい匂い

耳をくっつけると低い響き

頬をすりつけるとあったかい

ああ猫が眠ってる

 

雑誌を閉じてふりむくと月のような眼

台所から水を汲んできたらソファにへこみ

焼きたての丸パンひとつなくなった

ああ猫が遊んでる

 

猫は誰にもできないしかたでそばにいる

眠れない私に肩ひとつ乗せて丸くなり

さびしさに寄りかかる

 

今は閉じられた月のような眼が

斜めに切られた細い影が

私を見ている

 

 

 

 

 

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コメント: 1
  • #1

    maru (金曜日, 23 12月 2011 11:32)

    とてもすてきな、可愛らしい猫の詩。
    (別に「エロ」くはないと思いますが)

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