美しい君の形容詩

それは均衡を欠いているようだ

警告と救難信号の入り混じった声におびき寄せられ

手を伸ばせば触れられる領域内にいた

小さな頭蓋骨から始まる体はどこまでも破綻せず

曲芸的な収束曲線で踊り続けた

額の三角形は不機嫌なワルツを上演し

鼻と唇は笑顔のパドドゥを見せる

アーモンド二つ分の双眸は最も攻撃的で

細い指は仔犬のように跳ねまわり

腕はようやく仔犬の群れをつなぎとめていて

薄い布地に隠された腰は見えないままだった

 

 

 

 

 

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