君へ

あくびひとつほどのなんでもなさで

強く輝き生きる君

君の道は地図に描けず

距離を測る尺度もない

 

初めての夏を走る一頭の羚羊が見る

辿りつくと信じて揺るがぬ山の頂き

君はあの羚羊に似た美しさで

はるけきかなたを見つめていた

 

君にもし

涙を隠したい夜あらば

星は雨となり街をそっくり濡らすだろう

 

君がもし

高く飛びたいイルカなら

波もこっそり手伝うだろう

 

 

 


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