喜びを待つ

 

喜びを待つ

 

星々の精を浴びて

黄金色の腹の膨らみは

赤い月を孕んだ

時来たりて

水破れ

光の産道より生まれいづる

人の望みの喜びよ

まっしろの乳房の柔らかみは

おまえの口に含ませ与えるために

世界のどこか半分は

いつも影に被われているが

闇の中に色を醸し

輝きのどこにでも鮮やかに浮かぶ

世界はおまえに満ちてゆく

 

 

 

 

 

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