四季に踊れ

 

四季に踊れ

 

四季の回転軸を摑んで離さぬ四本の腕

血混じりの汗に掌は燃えたち

漲る筋肉に骨鈍く鳴る

あどけない命の営みを齎す力で

四季を回転させてゆく

 

計り知れない質量の四季のうえ

命のひとつもこぼさず乗せて

真空の絶対零度をどこへ行くのか

どれほどまでに強い力か

四本の腕

 

遙かな未来の一点めがけて

老いて死にゆく四本の腕は

死して四散するときがくるまで

四季を回転させてゆく

 

あどけない命よ

受け継がれる営みよ

絶えるときがくるまで

四季に踊れ

 

 

 

 

 

 

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