淋しい音

客のいないレストランに

コックがいて湯気が漂い消火器が置かれていた

それぞれの焦点はテーブルとチェアーを巡り終え

そのころにはぼんやりとしてきた役割から抜け出して

同じひとつの窓辺に集まる

窓に重なるうちとそとは

まるで淋しさの天秤

傾き返してカタンと鳴った

コックと湯気と消火器は顔見合わせて思うのだ

なんて淋しい音なんだ

 

 

 

 

 

↑↑↑参加自由 facebook page 「裏・折れた魚」はここから
↑↑↑参加自由 facebook page 「裏・折れた魚」はここから
↑↑↑著者夕日知己のTwitterアカウントはここから
↑↑↑著者夕日知己のTwitterアカウントはここから