空と石

一枚の空には昨日と明日が溶けている

一瞬の空には見えない遠さと届かない近さが重なっている

夕日は雲に隠れ雲は黒く沈み

太古より途絶えたことなき太陽の光は

夕暮れに見えない力で空を抱いた

 

まなざしは空を切望していた

その望みは臨月を迎え

一枚の空を生んだ

 

だが空もまた深く青いまなざしで

きっとなにかを切望している

足許に転がっている石一つ生んだのは

空の望みだったのかもしれない

 

 

 

 

 

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